株式投資を行っている投資家の多くは、会社四季報などから企業の業績を参考にして株
を購入します。こうした背景には、株価の動きと業績の間には深い関係にあることがあげ
られており、企業の業績の良し悪しで投資判断を下すのは決して間違いではありません。
実際に、業績の上方修正があった場合において
株価が大きく上昇することが少なくありま
せん。上方修正されたことを受けて多くの投資家が好感し、企業の将来性に注目すること
から、自然と買われることによって、株価が上昇することになります。
また、継続して増収増益となっている企業は、将来性が高く保有していれば、相場全体が
大崩れしない限り、株価は上昇して大きな利益が得られると投資家は思うようです。
しかし、サブプライムローン問題や、リーマンショック、ギリシャショックのような世界同時
株安の要因となるような問題が起こると、相場は波乱となり、いくら業績が良くても、株価
上昇は期待できません。大きな流れにかなわないからです。
実際に、相場全体が大きく下げているときには、業績の良し悪しに関係なく一緒に下げて
しまいます。ですので、相場に合せてポジションを取る必要があります。
大きく下落していても、そのときどきで注目される業種というのが必ずあります。金融市場
の移り変わりを把握すると近い将来注目を集める業種や企業が見えてきます。
そのヒントとなるのが、マネーの行方を追うことです。基本的にヘッジファンドのような大口
の投資家は絶対に儲けて顧客の期待にこたえなければなりません。ですので、動かない
相場が大嫌いなのです。このため株が停滞すると債券や商品にシフトします。
また、金融市場全体が低迷してしまうと本当に大変です。今度は為替相場で金利の安い
通貨を大量に売ります。そして、高金利通貨を買うことで金利差を稼ぐのです。こうした
取引を繰り返せば金融市場が当然のことながら混乱します。
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