株式投資を行う上で信用取引の信用残を確認することが有効な指標の一つとされていま
して、銘柄によって状況が大きく異なります。どういことかといいますと
信用取引には売り
と買いの両方があるので、このバランスを見ることが非常に大切なのです。
信用取引も現物取引と同じで実際に買いから入る投資家の方が圧倒的に多いのが特徴
となっているのですが、このため信用残も買い残のほうが通常は多いのです。
しかし、銘柄によっては売り残が買い残を上回っている場合も少なくありません。これは
業績が悪化しているなどマイナス要因が多い銘柄に見られる特徴です。ですので、売り
圧力が強いので現物の買いは入りにくい相場であると判断できるわけです。
反対に信用買い残が多い状況というのは将来的に株価があがることを見込んで買って
いる投資家が多いわけですので、現物の買いも入りやすい状況にありますが、あまり
にも買い残が多いと飽和状態に陥り、
株価が天井圏に達してしまうケースもあります。
なので、信用残の数字だけをみて判断するのではなく、移動平均線や株価チャートなど
の指標と合わせて投資判断をくださなければなりません。
そして、銘柄によっては
信用取引ができない銘柄もあります。信用買いはできても信用
売りはできない場合もあります。上場したばかりの銘柄に多く見受けられます。
株式市場が上昇局面にある場合は信用買いのエネルギーが必然的に強くなりますが、
下降局面に転じると信用売りのエネルギーが強くなります。
しかし、上述したとおり、
株式投資の世界では依然として信用取引を行っている投資家の
ほとんどが信用買いはおこなっても信用売りは控える傾向が強いです。
また、昨年に投機的に空売りを仕掛ける取引が横行したことを受けて今現在空売りに対
する規制が設けられているのでこうした点も考慮して
投資判断を下しましょう。
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