株式投資では銘柄選びが全てといっても良いほど重要なわけですが、常に業績が良い
状態にある銘柄に投資したからといって利益があげられるわけではありません。
これまで業績が悪化していた銘柄でも回復が見込めれば再び投資家から買いが入りま
すので、こうした銘柄を無視することは出来ませんが、業績が回復に向かっている銘柄
であったとしても
債務超過状態にある企業には投資するべきではありません。
債務超過にあるか否かを調べるには
会社四季報の利益剰余金の項目を見ます。ここで
赤字(連結欠損金、繰越損失)の場合、どういう状態にあるかといいますと、過去に苦労
を重ねて築き上げた利益の蓄積を完全に食いつぶしてしまった厳しい状態にあります。
今後、もし赤字が続き、株主資本の額が
資本金を下回る状況に陥った場合、事業を運営
するために必要な資本金までを食いつぶすことになりますので、基本的にこうした状態に
ある会社は大変危険な状態にあると判断することが出来ます。
そしてついに株主資本がマイナスになった場合は、債務超過といい過去の赤字が資本金
以上に蓄積した状況にあります。当然のことながら株主の持分なく、会社の解散価値も
ゼロとなってしまいます。債務超過が二年以上続くと
上場廃止になってしまいます。
会社四季報で
株主資本に▲がついていたら、債務超過の状態とすぐに分ります。そして、
【業績】欄には「一株株主資本」が記載されていますので、過去をさかのぼって債務超過
が続いてているのかどうかといったこともわかります。
上述したような状態にある
企業がV時回復する可能性は低いです。今後はこうした企業
が増えることが予想されます。投資しない方が賢明ですので投資対象から外しましょう。
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