業績欄の中で、最も重要とされておりますのは営業利益です。
経常利益や、最終利益には、株式や土地など臨時に売却したものの損益
も含まれますが、営業利益にはこれらの売却損益は含まれません。
ですので、本業の儲けのみを表しているので、営業利益をみれば、その会社
の真の実力を測ることができます。
営業利益は売上高から売上原価と販売費・一般管理費を引いて計算されます。
売上高から売上原価を引いたものを売上総利益といい、粗利益粗利とも呼ばれ、
製品を販売することによりどれだけ儲けることができたか測ることができます。
しかし、ここで、一点注意点がございます。
それは在庫の水準です。
といいますのも、期初の在庫より期末の在庫を大きく増やすことで粗利益は
膨らむこととなります。
また、原材料費や人件費が減ることで粗利益は増えますが、それが一時的
なことなのか、あるいはさらに減らすことができるのかも重要です。
在庫水準や費用の動向は業績欄で必ずチェックする必要がございます。
工場の建物や機会などへの設備投資をその利用年数にしたがって費用化する
減価償却費は、急激に減らすことが難しい固定費になります。
コストに占める減価償却費の割合が高い会社は費用を減らしにくいという
ことも、覚えておくと全体がより見えてきます。
粗利益から販売費と一般管理費を引いたものが営業利益です。
販売費には広告宣伝や、販売促進などの費用が含まれ、これらを削ると
売上げそのものが伸び悩むことになりかねません。
一般管理費は、主に管理部門の経費にあたります。
今現在どの企業でも社内業務のIT化で、効率よく削減をはかっております。
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