14日に財務省が発表した2006年度の国際収支におきまして、物やサービスの
取引などを示す経常収支の黒字は、前年度比11.1%増の21兆2531億円に達し
たもようです。
現行の統計方式となった1985年度以降で、初めて20兆円を超えることとなり、
経常収支黒字の過去最高更新は4年度連続となることが明らかになりました。
海外子会社の収益や海外株式の配当などの所得収支の黒字が12.9%増の14兆
2390億円と、3年連続で過去最高を更新したため黒字幅が拡大したもようです。
物の取引を示す貿易収支に関する黒字につきましても、原油高が一服したこと
から9.9%増の10兆5145億円と増加することとなりました。
そして、所得収支の黒字が、2年度連続で貿易収支を上回ることとなったため、
4年連続で所得収支の黒字が増加したこととなります。
日本の企業や投資家が海外の債券から受け取った利子が19.3%増と大幅に増え、
日本が海外への投資で外貨を稼ぐことが当たり前となって久しいですが、今回
の発表を受け、その傾向がより強まっていることが明らかになりました。
投資や、各種サービス、レポートなどを検討する前に必ず各企業、機関から
の正式な開示情報を必ず、ご確認ください。利用者の損害について、誤字、
誤配信を含め、いかなる場合も当方では責任を負いませんのでご了承下さい。
株初心者向け会社四季報投資入門トップへPR