依然として金融不安が続き日本株は低迷しており、外国人投資家
と個人投資家がの参加が待たれる状況にあります。
ですので今回は外国人投資家の持株比率を調べる方法について、
簡単ではございますが、解説させていただきます。
まず、最初に会社四季報の株主構成の欄から、今現在どのような
顔ぶれが並んでいるのかを調べます。
もし、この欄にグループ企業がずらりと並んで記載されているよう
では、とても株主のための経営を行なうとは思えません。
なぜなら、親会社やその他のグループ企業、または銀行の顔を
常に伺う経営が必然的に行なわれるからです。
例えば、同業種で、経営基盤、市場の占有率もほぼ互角のAとB
の企業があると仮定します。
A社の筆頭株主は社長さん、B社の筆頭株にし名簿には1位から
10位まで親会社とグループ会社がならんでおります。
当然B社は一般の投資家のことなど二の次ぎになります。もう一
つ大事な指標として外国人投資家の持ち株比率があります。
外国では、訴訟なども頻繁に行なわれるため日本では考えられ
ないほど株主重視の経営が徹底しております。
このため、外国人投資家は必然的に株主を重視する企業に投資
するため、外国人投資家の比率は、そのまま株主重視の経営を
おこなっているかいないかが明確になるわけです。
上述した例の場合においては、A社の外国人投資家による持ち株
比率は12%で、一方のB社の場合は1%であったとします。
こうした場合には、当然、外国人投資家は同じ業種にあっても
A社を高く評価していると判断できます。